ふたたび上清液(じょうせいえき)の登場です!!

こんにちは うちの子動物病院です。

雪がちらほら、寒くなってきました。

皆さん体調管理は大丈夫でしょうか。

わんちゃん、ねこちゃんの体調管理にも十分お気を付けください。

また、年末年始は動物病院など休診となりますので、少しでもおかしいな?と思われましたら、早めの受診をお勧めいたします。

さて今回は、

以前、ヒト脂肪幹細胞培養上清液についてこのコラムで話をさせて頂きました。

近年、パソコンやスマートフォンの長時間利用により、目の疲れや乾き(ドライアイ)を訴える人が増えています。人間だけではなく、犬や猫にもドライアイは見受けられます。慶應義塾大学医学部や名古屋大学大学院では「上清液」を使った眼科、内科、皮膚科、更に美容関連の研究が積極的に進められています。大学の研究室と医薬品メーカーが共同で開発を行って、数年後には「上清液」の産業化を目指しています。従来の再生医療では幹細胞そのものを体内幹部へ直接移植する方法のみが有効とされていましたが、幹細胞培養液の発見により移植と同等の治療効果が期待できることで、従来の定説が覆りました。東京医科歯科大学分子生命医学講座でも研究がなされ、それをもとに市場調査が行われています。

この「上清液」が今後再生医療に大きく貢献することは間違いないと考えられていますが、動物の医療にもかなり明るい材料として受け入れられていくことは必然でしょう。

以前にも書きましたが、当院ではこの「上清液」を、犬猫の認知症(夜泣きなど)、抗炎症(関節、腰痛)、創傷、組織・神経(内臓、筋肉、末梢神経など)、免疫調整、活性酵素除去で細胞のがん化を防ぐための点滴剤として積極的に使用しています。また、皮膚アレルギー用のクリームも用意されています。この「上清液」が配合された「リライフワン」というサプリが、親会社の犬と猫の床屋「チャゲ&ポポ」を運営する(株)ペット・コンサージュから12月初旬国内5社の代理店を通じて全国発売されます。

最後に、獣医療関係では、「日本獣医幹細胞培養上清液研究会(JVSCS)」が存在し、当院のクリニカルアドバイザー佐野忠士獣医学博士が講師をつとめていらっしゃいます。「上清液」が人間の医療(再生医療)や生活(美容=エステ、化粧品=化粧水)など今後も身近な分野に進出して来ることは間違いなさそうです。

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